どういったホームページを作りたい?優先事項や目的から考える

ホームページ制作ソフトに何を求めているのか?意外とみなさんバラバラです。目的別にみていきましょう。

 

SEO対策を優先

SEO対策を最優先したいならやはりワードプレスです。構造が優れていてGoogleも推奨しています。

次点となりますとJimdo(ジンドゥー)です。

※Jimdoは最初の申し込み画面でAIビルダーで始めますか?クリエイターで始めますか?と尋ねられます。SEO対策を優先されたい場合はクリエイターをお選びください。AIビルダーで始めますとブログ投稿機能がなく、SEO対策はできません。

※JImdoは「クッキーポリシーに関する表記問題」もございます。Jimdoを検討されている場合は個別にご相談ください。

一般的にSEO対策が弱いといわれているのはWix、グーペ、ペライチです。

Wixはダイナミックな動きのあるデザインでして、全体的に複雑で重たいです。Googleは重たくて複雑なコードを嫌いますのでWixはドンピシャという感じです(SEOの決定権はGoogle)。

ペライチは画像を中心にチラシのような綺麗なホームページが作れるのですが、そもそもSEO対策の根本は文字情報です。SEO対策におきましては、文字情報(ブログ投稿)がいかに優れているかを問われています。なので対極に位置してしまうことになります。ブログ投稿機能がないこともSEO対策上は致命的です。

その理由でWix、ペライチは一般的にSEO対策に弱いと言われています。

ホームページの目的がSEO対策の場合は、Wix、ペライチという選択肢はないと思います。

※SEO対策優先の場合はAIビルダーではなくクリエイターを選択ください。

 

デザイン面を優先

綺麗なホームページを作りたい。デザイン面 を優先したい場合もワードプレスが1位なのですが、ワードプレスは除外しますと、

  • Wix
  • ペライチ
  • Jimdo(ジンドゥー)

といった感じです。

Jimdoはスタート時にAIビルダーで始めますか?クリエイターで始めますか?と問われます。

AIビルダーで始めることで、誰でも80点のサイトが作れるという感じです。クリエイターでスタートすると、少しだけ複雑になり、70点~90点のサイトになる(本人次第)という感じです。

AIビルダーとは人工知能で最適なテンプレートを一つ作ってくれます。

最初に10項目ほど聞かれるのですが、それに対して「かなり真面目に」回答してみてください。業種や好きな色合い、事業規模、対象としている商売エリアなどなど。

あなたにはこれがお勧めです!という完成品を一つ提供してくれます。(かなり出来がいいです)

クリエイターからスタートした場合は、テンプレートが用意してあり、自分で選択して作っていくことになります。どちらでスタートするかにより、以降の操作方法などもまったく異なりますので、単にAIが選んでくれる、自分で選択するという違いだと思わない方がいいです。

一般的にこういったことが苦手な人はAIビルダーからスタートしたほうがうまくいくことが多いようです。ただしAIビルダーからスタートした場合は「ブログ投稿機能」が使えませんのでご注意ください。

ブログ投稿機能がないAIスタートは、SEO対策ができません、またフレッシュな情報を伝えることも苦手なサイトとなります。何月何日イベントがあります~、新スタッフが入りました~、といった「今」を伝えることがやりにくくなります。

個人的にはJimdoを使われる場合はクリエイタースタートをおススメします。

ペライチは綺麗です。
ネイルサロン、美容、エステ系、カフェ、雑貨屋さ、写真をたくさん使った「綺麗なチラシ」を作るイメージです。会社というより「小さなお店」というイメージです。当サイトで勧めているプランですと、5ページしか作れないので注意してください(お金で解決はできますが)ペライチはブログ投稿機能がありません。

Wixは動きのあるダイナミックなサイトが作れます。派手といいますか「今風」という感じです。「革新的な・最先端の・新技術」そういったキーワードが似合うような会社さん向けです。

WixもJimdoと同じで、ADIで始めますか?エディタモードで始めますか?と最初に問われます。まったくJimdoと同じことだと思ってください。

ただしWixはどちらのモードで初めても、本当に使い方が複雑です。かなり難しいのでおススメはしておりません。唯一おススメできるとしますと、書くことがほとんどなくて、本当に簡素なホームページが作りたい場合。トップページだけあったらいいよ~というような感じです。

それでよろしければ、ADIでスタートして、触れるところだけ触るという感じで、綺麗なホームページが作れます。

※おちゃのこさいさいホームページなども綺麗です。あえて順位付けをするならという感じで上記3つをあげさせていただきました。グーペさんも小さいお店などによく合うと思います。

 

サポート重視(わからないときに聞ける)

サポート があることを最優先したい場合 、ワードプレスはサポートがありませんので選択外となります。ワードプレス以外はサポートがありますが、どのソフトにしましてもすべて「メール」サポートとなります。

また、Jimdo(ドイツ)、Wix(イスラエル)、webnode(チェコ)は海外本社のサービスのため、日本語サポートが十分でない場合があります。ご注意ください。唯一Jimdoは、KDDIが間に入りましたのでマシといえばマシなのですが、完全ではないように思います。

その他はすべて純国産、ちなみにおちゃのこさいさいホームページは神戸の会社です(ミント神戸)

「グーペ」の一番高いプラン(3,850円/税込み月額)ですと電話サポートがありますが、サポート日を予約して電話対応日時を決めて~といった感じです。いつでもつながるサポートという感じではありません。

そういった状況の中で「とりあえずHP」さんがサポートに積極的ではあります。初心者の方がこまらないよう配慮が感じられるのは「とりあえずHP」だと思います。

東京などでは直接会える無料相談会をやっていたり(普通あり得ないです)、こういったソフトの中ではかなり積極的なほうです。初心者向けの使い方動画であったり、質問コーナーであったりなど積極的にフォローしようしています。

 

業種に合ったフォーマットを優先

サイドスペースはわかりますでしょうか?

パソコンからホームページを見たときに、メインの横に表示されるスペースです。Yahoo!さんは左右にありますね。一般的には右か左のどちらかです。

「文章で訴求する必要がある業種」「書きたいことが多い業種」の方は、サイドスペースがあったほうが整理した情報を発信することができます。

対してGoogleですが、サイドスペースという概念がありません。アメリカ式?といういうかどうかわかりませんが、海外サイトの傾向としましてサイドスペースがないタイプのホームページが多いです。

実際、Jimdo、Wix、webnodeといった海外発のホームページ作成ソフトさんは、ほとんどサイドスペースがありません(テンプレートによりあったりもしますが全体の傾向として)

日本のホームページ作成ソフトはサイドスペースがあるテンプレートが多いです。

業種とテンプレートのミスマッチにご注意ください。良いホームページにならない大きな原因の一つとなります。

 

費用(安さ)優先

費用(安さ)を最優先したい場合 、ワードプレスは無料なのですが、レンタルサーバー代金と独自ドメイン費用は別途かかります。月額で約1000円ほど必要です。

ワードプレス以外で無料で使えるソフトは、JimdoとWix、webnode、ペライチです。ペライチの無料プランは1ページしか作れないのでご注意ください。この3つは30日間お試し~などではなくずっと無料で使えます。ただしサブドメインを貸してもらうという形になることと広告表示ありです。

※Jimdo、Wix、webnode、ペライチともにもちろん有料プランもございます。

個人的にはビジネス用のホームページで無料プランはおすすめしていません。地域コミュニティやマンション管理組合、サークル、ボランティア団体といった感じの使い方になるかと思います。

後述しますが、ご商売のホームページを作る上で絶対に外さないほうがいい機能が3つあります。独自ドメインが使えること、広告が表示されないこと、アクセス解析という機能が使えることです。

ご商売向きで安いソフト(国産)
この3条件をクリアしたうえで、最安値ということであれば、ページキット、グーペあたりです。年間払いで17,000円前後です。(国産の場合)

※ページキットはそもそもワンプライスです。グーペはライトプランです。

ご商売向きで安いソフト(海外)
海外ですとJimdo、Wixあたりが年間使用料12,000円前後です。Jimdoならクリエイターから始めたら出てくるProプラン、Wixならスタンダードプランです。

上記3条件を無視しますと、もっと安いプランは各社ともありますが、ご商売には使えないと思います。

 

平均的に優れていることを優先

平均的に優れていることを優先したい場合は、おちゃのこさいさいホームページだと思います。欠点がないという感じです。

もちろん初めて使うホームページ作成ソフトですから、どのソフトを使ったとしましても、それなりに悩んだり困ったりはあろうかと思います。

そんな中で、使いやすさ、サポート、デザイン、管理などトータルバランスが良いと思います。

 

カート機能を優先

Square(スクエア)
カート機能(オンライン決済)を優先したい場合はスクエアです。導入費用無料、月額固定費無料、カード決済手数料3.6%の条件なのでどこも勝てないと思います。

BASEやSTORES、カラーミーショップさんなどが有名ですが手数料5%~6.5%前後が必要だと思います(フリープランの場合)。スクエアさんは3,6%と最安値クラスなのですが、最近オンラインショップ向けのプランを出したので、知らない方が多いだけだと思います。もともとPOSレジの会社でして、実店舗での端末カード決済や現金売上まで含めた「お金の流れ」の一括管理が行えます。

最近はどこでも「お金の流れの管理」が一元で出来るようになりつつありますが、BASEやSTORESさんは、ネットショップが先にあって、スクエアさんはPOSレジ事業が先にあったという感じです。

POSレジは必要ない、「オンラインショップサイト」だけを無料利用したいという場合も使えますのでご安心ください。

STORES、BASE
スクエア・BASE・STORES、カラーミーショップ、3社とも機能的には同じような感じです。無料で使えて(カラーミーも無料プランでました)、インスタ連携できてといった感じです。デザインも似ていますので大差ないようには思いますが、好みもあろうかと思いますのでデザイン(テンプレート)の確認は必要かと思います。

カラーミーショップ
ただカラーミーショップさんはお試しで使ってみるとわかりますが、「自分で作る」という意味ではかなり難しいです。

どちらかといいますと、お金をかけてでも綺麗に作りたいという人向けでして、カラーミーさんは「ショップを綺麗に作ることが出来る」ホームページ制作会社さんを斡旋しますよ~という話が多いです。お金をかける前提であればおすすめです。

shopify
デザイン&多機能という意味でいいますと、syopifyは候補に挙がってきます(29ドル/月額)。すごくきれいなテンプレートあります。決済手数料は3,4%前後で最安値クラスだと思います。

他人とは違う独創的にいきたい方向けです。
カナダ本社の会社で日本語サポートに若干の不安はありますが、日本法人が立ち上がってからはだいぶ改善されたと聞いています。

 

カレンダー予約機能を優先

カレンダー予約機能は少し複雑なので下記3つのタイプに分けてご説明します。

予約機能に特化したタイプ(オンライン決済ができる)

カレンダーの〇✖から希望する日にちを選ぶ(そのままオンライン決済も済ませる)このタイプはホームページを持っていることを前提とし、カレンダー予約機能だけを拝借させてもらうタイプです。

人と会わない業種向き
予約と同時にオンライン決済ができることが特徴的で、人と会わない業種に向いています。いわゆるオンライン系です。予約時に決済をしてもらわないとお金の回収が面倒になるからです。

オンラインヨガ、オンライン英会話、オンラインセミナー、オンライン~。

RESERVA、STORES予約、tol(トル)、moshが有名です。ホームページというより予約機能に特化しています。お持ちのホームページにくっつける(リンクさせる)イメージです。

予約機能に特化したタイプ(オンライン決済はできない)

オンライン決済ができない(必要ない)業種向けの〇✖カレンダー機能です。

最終的に人と会う目的の場合
人と会うための予約が主になるかと思います。見積もり予約、来店予約、無料相談予約など。無料のイベントごとだけど予約が必要で、予約時にお金の話をするのは違うかなという業種向けです。

この場合はホームページ作成ソフトであるグーペ、ペライチがその機能を持っています。別のソフトは必要ありません。ただきめ細やかな設定ができるという感じではありません。目的に合わせたことができるかどうかは公式サイトにてご確認ください。

もしホームページ候補からグーペ、ペライチが外れている場合は、どのホームページ作成ソフトを使っていてもいいのですが、上のオンライン決済ができるソフトを使わせてもらうことができます(上の4つは必ずオンライン決済しないといけないわけじゃないので)

上の4つの中でも、できるだけシンプルに簡単な予約機能のモノがいい、というならtol(トル)が使いやすいです。tolだけをホームページにくっつけるイメージです。無料で利用できます。

まとめて一つのソフトで出来ないの?

WixとSELECTTYPE(セレクトタイプ)さんは出来ます。

どちらもホームページ作成ソフトですが、オンライン予約機能を持っています。使いこなせるなら選択肢としてはありですが、非常に難しいのでご注意ください。

どちらもプログラム的な知識はまったく必要ありません。単に管理画面が複雑で難しいです。

参考1)tolについて

tolは最近リリースされた新しい予約管理アプリです。

tolのデメリットとしまして、

※事業者様が使う管理画面はスマホでしか操作できません。アプリです。(利用者様はもちろんパソコンからも予約できます)

※オンライン決済を利用する場合は、決済手数料が変わることがあります。3%~6%(新しくリリースされたばかりなので、運営さんが収益の出し方に思慮しているという感じです)

この二点を「問題ない」と感じるならtolはありだと思います。

かなり使いやすいです。
簡単に他のホームページソフトと連携(リンク)できます。パソコンではダウンロードできないのでスマホよりアプリをダウンロードしてください。

参考2)moshについて

mosh(モッシュ)は面白いです。(基本スマホ操作です。スマホで完結します)

ホームページ作成基本機能(5ページなど)として使うには少し物足りないのですが、オンライン予約機能、オンライン決済(カート)機能があり、モノやサービスも売れますし(オンライン決済)、ブログが書けたり、利用者さんからコメントを受付られたりします。

ZOOMのリマインダー機能(自動お知らせ)などもあります。

言葉で説明すると非常に難しいのですが、「個性」「個人」を売り出したい、利用者さんを「近くに感じたい」そういう方に向いています。

もちろんホームページっぽいツールとして、商品やサービスを提供するわけですが根底にあるのは「わたしとあなた」。新しい形と思って頂いたほうが良いかもしれません。

単純な例で申し訳ないですが、オンラインヨガ。ヨガというサービス提供をするわけですが、わたしのプロフィールにも興味を持ってほしい、わたしと繋がりましょう、といったメッセージ発信。

moshも新しいアプリなので、収益に思慮しているところはあります。オンライン決済などの手数料は、現在おそらく6%~だと思います。詳しくは公式サイトでご確認いただければと思います。

 

まとめ

何かを捨てる勇気。二つのことを叶えようとすると問題が生じることが多い

たとえばSEO対策を優先したい。でもデザイン面も譲れない。こうなってきますと対極にある願いとなりますので、さすがにウェブ制作会社さんの領域となってきます。

世間にはお金のかかったすごいホームページで溢れかえっていますので、みなさん目が肥えていらっしゃいます。ハンドメイドのホームページ、少々荒いところがあっても、そういうこともご愛敬としてホームページ(ブログ)などで発信していける雰囲気あるホームページを目指してみてください。

どちらも譲れないのであれば、ウェブ制作会社さんにお願いすることも視野にいれる必要があるかと思います。コストを抑えたがために、集客に問題が生じては本末転倒となってしまいます。

ハンドメイドでのホームページ。妥協しつつ楽しみながら作れたらいいなと思います。

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最後に集客面から作成ソフトを考えてみましょう。こちらクリック